鉄筋コンクリート造煙突の点検・診断
点検調査方法
01.筒身の外壁調査
梯子やゴンドラを利用し、目視によりクラック発生状況を、テストハンマーの打撃により表層コンクリートの浮き・剥離状況を調査します。
02.非破壊圧縮強度測定
長時間、熱を受けるとコンクリートの圧縮強度や静弾性係数は低下します。測定機器(シュミットハンマー)を使用し、躯体コンクリートに打撃を与え非破壊圧縮強度を測定します。
03.直接破壊圧縮強度測定
踊場やゴンドラを利用し、コンクリートコア(φ100×壁厚)を全高より3ヶ所以上抜き取ります。採取したコアを直接破壊試験にかけ、中性化深さ、圧縮強度を測定・分析します。
※コア採取箇所は、成形コンクリート柱およびシーリング材で埋め戻します。04.筒身の内部調査
煙突内部ライニング材の損傷は、躯体コンクリートの劣化を速めます。ライニング材の材質変化と損傷度を調査し、今後の耐久性能を評価します。
05.安全設備・付帯設備の調査
踊場の床材や手摺り、昇降設備、避雷設備、航空障害灯設備を対象に点検を行います。